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虫歯予防
皆さんは虫歯はどのようにして出来るのか?知っていますか?
お口の中に住み付いた虫歯菌がお口の中に入ってきた砂糖を餌にして、歯の表面にとても強いネバネバ状の膜(歯垢、バイオフィルム)を張ります。
その膜の中でさらに砂糖をエネルギーにして、歯を溶かす『酸』を作ります。
その結果、歯の表面のpHが下がり(酸性になり)歯のエナメル質が溶かされて虫歯になってしまうのです。
しかし、お口の中では唾液が酸を洗い流したり、中和したり重要な役割を持ちます。下図で見るように、お口の中では常に虫歯になりかけたり、戻ったり、ダイナミックにpHが
動いているといえます。
実際は虫歯菌、歯、砂糖、時間が複雑に絡み合って発症するのですが、この中の1つでも
欠けると虫歯にはなりません。すなわち負の連鎖を断つことが予防の鍵となります。
- ①決まった時間にきちんと食事をとる
②できれば食後すぐにデザートを食べる
③頻繁な間食はさける
歯ブラシ | 食べ方の工夫 | 食べ物の質の工夫 | よく噛んで食べる |
PMTC |
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歯ブラシ
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目的は歯の表面についた歯垢(プラーク)を取り除くことです。歯垢の1mg中に数千から数億個もの菌が存在します。
いわば、プラークコントロールはバイ菌退治ですね。
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食べ方の工夫
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間食は控えめに甘いおやつは疲労回復にもなります。でもダラダラ食いは唾液の作用が効きにくくなります。特にお休み前の飲食は虫歯菌に餌を与えているようなものです。
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食べ物の質の工夫
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なるべく糖分が少なく、お口の中ですぐなくなるもののほうが虫歯になりにくいです。
(例)天然のもの、フルーツなど。砂糖の代わりに代替えの虫歯になりにくいキシリトールを利用する。
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よく噛んで食べる(強く噛むことではない)
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噛む回数を多くすることによって唾液の出をよくします。酸が流され中和もよくなされます。
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PMTC
プロによる徹底的なお口のクリーニングです。隅々まで歯ブラシで取れないバイオフィルム(菌の塊)を落とし薬が効きやすくします。ツルツルになった歯の表面を感じて感動します。
おそらく全ての歯科医療従事者にアンケートを取り、「自身が受けたい歯科治療は?」と聞かれたら、PMTCと答える方が圧倒的に多いと思われます。ブラッシング状態、歯、歯肉のチェック
研磨ペーストの注入
清掃・研磨
洗浄
フッ化物の塗布
虫歯の治療について
従来の歯科治療はさまざまな理由で、その原因よりも対症療法(たとえば、歯を削って詰めること)が中心となる傾向がありました。その結果、一度治したはずの歯が再び虫歯になったり、せっかく高価な材料で治したのに思いのほか、もたなかったりといった経験をされた方も多いと思います。
痛みがとれて、そこが金属などで補綴されると、そこで治ったものと安心しがちだと思いますが、実はそれからが大事なのです。
「何が原因でその歯が虫歯になったのか」を我々スタッフとともに考えましょう。